八潮市予算 「防災マイスター」小中生に認定制度 給食用食器交換も

八潮市と連携する国士舘大で応急措置を体験する子供ら(同市提供)
八潮市と連携する国士舘大で応急措置を体験する子供ら(同市提供)

 八潮市は防災や救急救命の講習を修了した小中学生を「八潮こども防災マイスター」として認定する制度の創設費を平成30年度一般会計当初予算案に盛り込んだ。小中学校関係では、市内にある15の公立小中学校の給食用食器を全て入れ替えるための予算も計上した。

 防災マイスターは地域防災活動に積極的に関わり、地域の力となる人材を育成するための取り組み。同予算案に25万5千円を充てた。同市は29年3月に国士舘大と「包括的連携に関する協定」を締結。防災教育やスポーツ振興などで協働する中で発案された。

 講習は同大体育学部スポーツ医科学科の協力を得て行う。今秋以降、各小中学校から2人ずつの計30人が講習を受講。小学生は5・6年生が対象となる。防災マイスター認定後は、各校で知識を共有するなどする。

 同市の大山忍市長は「全国的にも珍しい取り組み。自分の通う学校の校区内をよく知っていて、体力もある中学生の育成がポイントになる」と話した。

 また、小中学校の給食用食器の入れ替えでは、茶碗(ちゃわん)やおかず皿などの3種類計2万4千枚分の費用計3073万2千円が同予算案に計上された。

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