地元産の食材で給食 京丹後の26校「食育の日」 京都

 地元産の食材だけで給食を作る「まるごと京丹後食育の日」が16日、京丹後市立の全小・中学校26校で実施された。給食に地元産食材を使う運動を推進している農業経営者が19校を訪れ、一緒に給食を食べて交流した。

 同市峰山町の市立新山小学校では、同市弥栄町の農業、梅本修さん(53)が訪問。梅本さんは同市の農家などで作る「京丹後市農業経営者会議」の「学校給食に関する小委員会」の委員長を務め、地元産食材を給食に使用する運動に取り組んでいる。現在、同市の給食の食材の約60%が同市産だという。

 この日のメニューは、サワラのホイル蒸しやけんちん煮などで、けんちん煮には梅本さんが作ったニンジンが使われた。梅本さんは「みなさんに食べてもらうために、朝早く、畑から取ってきました。ゆっくり味わってください」などとあいさつした。

 児童らと給食を味わった梅本さんは「子供たちに新鮮な食材を食べてもらうとともに、地域に関心を持ってほしいという思いでやっています。また、農業経営を目指す若い人が増えてほしいという願いもあります」と話していた。

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