大津市は、全中学校での開始を目指す学校給食に向け、老朽化した「東部学校給食共同調理場」(同市大将軍)を移転新築する。市教委中学校給食準備室によると、新しい施設は1日1万7千食の調理が可能で、全国2番目の規模という。平成32年1月の供用開始を目指す。
市議会が、関連議案を可決した。同市栗林町の約1万3千平方メートルに整備。県産食材を25%使用することを目標としている。食育の推進に向け、児童・生徒向けに施設の見学ツアーも開催する。
現在の北部、南部の共同調理場も合わせて調理能力がアップし、市内の中学校全校での供給が可能になる。
事業は、建設会社や調理会社が出資する「大津学校給食PFI」(同市今堅田)が落札した。事業費は15年間の運営費も合わせて約160億円。設計、建設から運営までを民間業者に委託するPFI方式を採用し、個別に入札する従来のケースに比べて支出を約11億円抑えたという。
中学校給食準備室の担当者は「中学校給食に関する要望が多かったので、実現に向けてしっかり進めたい」としている。