毎日ベジタリアン給食 ブルックリンでは初導入

 【5日付DNAインフォ】ブルックリン区にあるニューヨーク市立小学校がこのほど、給食を全てベジタリアンメニューに変えると発表した。ベジタリアンメニューを導入している市立小学校は2校あり、同校は市内で3校目、また同区では初。
 「健康的で栄養価の高い給食を提供するための取り組み」として、毎日ベジタリアン用の給食にするという大胆な策に出たのは、サンセットパークにある公立(PS)第1校、ベルゲン小学校。アーリーン・ラモス校長は「健康的な食生活を送りたいとの声が多くの児童から寄せられたため、子どもたちにベジタリアンの給食に挑戦してみるか聞いてみたところ、ほとんどの子どもが賛成してくれた」と語り、今回の決断は児童からの声がきっかけだったと明かした。メニューには、フムス(ひよこ豆のペースト)やスープパスタ、豆腐の照り焼きなどがあり、同様のメニューを検討している小学校も増加傾向にあるという。
 市は、抗生物質不使用の鶏肉を導入、毎週木曜には地元で栽培された食材を使った給食を提供する取り組みも始めている。ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、「『食育』を通して、バランスの取れた生活の送り方を子どもたちに学んでほしい」と話している。

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