佐渡の小学校で給食に缶の切れ端混入 健康被害なし

 佐渡市教育委員会は15日、市立二宮小(同市石田)の14日の給食に缶の蓋の切れ端とみられる金属片が計4個混入していたと発表した。市が運営する佐和田学校給食センターが調理し、同校を含めて市立の5つの小中学校と1つの幼稚園に計729食を届けていた。児童と生徒らは計約620人で、これまでに健康被害の報告はないという。

 金属片は長さ6〜18ミリ、幅0・1ミリ程度で「みかんサラダ」に混入していた。二宮小2年の女児が気付き、他の学年の給食からも金属片が計3個見つかった。同小では口に入れた児童はいなかった。約20分後に同センター職員から連絡を受けた市教委が他校などに連絡したものの、児童たちは食べ終えた後だった。

 市教委によると、みかんの缶詰を自動缶切り機で開ける際、缶を固定する部品がセットされておらず、蓋の切れ端が生じたという。同センターは二宮小のほか沢根小と河原田小、八幡小、佐和田中、さわた幼稚園に給食を届けていた。

 市教委は保護者に文書で報告、謝罪した。再発防止に向け、来週中に学校給食の全調理担当者を集めて緊急の研修会を開く。渡辺尚人教育長は「深くおわびする。安全管理の徹底に努める」とコメントしている。

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