姫路こども園定員超過

園児らに発育の遅れや健康への影響なし 一方で不安は払拭されず

 兵庫県姫路市の「わんずまざー保育園」(休園)が定員を超過した園児を受け入れ、劣悪な給食を提供していた問題で、市は14日、同園に通っていた園児らへの調査の結果、発育の遅れや健康への影響はなかったと発表した。一方で多くの保護者が不安を払拭できずにおり、市は今後も相談に応じる。

 調査は保護者らの要望を受け、平成27年4月以降に同園に通っていた園児93人を対象に文書で実施。回答があった43人のデータを保健師や保育士が分析した。

 調査結果によると、身長・体重が記入されていた40人のうち、37人は厚生労働省が定める身体発育曲線に沿って成長していたことが判明。残る3人も入園前から発育が緩やかだったり、保護者への聞き取りで健康状態に問題がないことが確認されたりし、給食の影響はないと判断した。

 ただ、27人の保護者が「子供に影響があったと感じる」と回答しており、市は「市の相談窓口を紹介するなど、サポート体制は継続していく」としている。

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