伊賀市、給食に芭蕉の句入り食器 小中7校で10日から登場

 伊賀市教育委員会は7日、学校給食に地元ゆかりの松尾芭蕉の句とイラストをプリントした4種類の「俳句食器」を今年度から導入する方針を明らかにした。食器の更新に合わせ、上野東小など6小学校と島ケ原中学校の計7校で、10日から登場するという。

 「草いろいろ おのおの花の 手柄かな」「あら海や 佐渡によこたふ 天河」の2句が「汁椀」、「山路来て 何やらゆかし すみれ草」「さまざまの 事おもひ出す 桜かな」の2句が「おかず皿」の内側にそれぞれプリントされている。

 芭蕉に親しんでもらおうと、郷土学習の一環として企画。7校以外でも今後導入していく。また、来年4月に「パン皿」、再来年4月に「ご飯椀」に、芭蕉の句をプリントした俳句食器も導入予定。市教委学校教育課の担当者は「楽しい給食の中で芭蕉さんを身近に感じてほしい」と話す。

 市では、俳句のユネスコ無形文化遺産登録を目指す組織の立ち上げを進めるなど、俳句の源流である俳諧を広めた芭蕉の顕彰などに力を入れている。

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