学校給食に塩ワカメを 兵庫・香住高生、佐津小で8日出前授業 町センターに提供

給食用に養殖ワカメを提供した香住高生ら=香美町の町給食センター
給食用に養殖ワカメを提供した香住高生ら=香美町の町給食センター

 養殖ワカメに取り組んでいる香美町香住区の県立香住高校・海洋科学科アクアコースの生徒と地元の小学生が3日、町給食センターを訪れ、塩ワカメを提供した。塩ワカメは8日の学校給食に活用され、当日は香住高生が香住区の佐津小学校で養殖ワカメの出前授業を行う。

 海洋環境などを学ぶアクアコースは授業の一環で、平成17年から地元の三田浜海水浴場で養殖ワカメに取り組んでいる。昨年は2トン以上を収穫し、一部は塩ワカメにして販売した。また、これまでの「ワカメ研究」で昨年12月、「全国水産・海洋高校生徒研究発表大会」の文部科学大臣賞を受賞した。

 今回は、町内の小学生が体験活動をする「土曜学習チャレンジ授業(サタ・チャレ)」で、佐津小の児童ら約30人が昨年5月から今年2月、アクアコースの養殖ワカメを体験した。その活動の成果として、2月に収穫したワカメを塩ワカメにして、学校給食で食べてもらうことにした。

 香住区の給食センターを訪れたアクアコースの1、2年生12人と佐津小4年の児童3人は、真空パックの塩ワカメ(約8キロ)を職員に手渡した。2年の玉置瑠さん(17)は「収穫したワカメは柔らかく、おいしい塩ワカメになりました」といい、佐津小4年の森澄義生さん(10)は「養殖ワカメの体験はおもしろかった」と誇らしげに話した。

 同センターは、塩ワカメを8日の学校給食のみそ汁に使い、出前授業では生徒2人が佐津小の給食時間に、ワカメ養殖の活動について報告する。

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