2016年(平成28年) 12月10日(土)付紙面より
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「大黒様のお歳夜」(9日)にちなんだ給食が8日、鶴岡市内の小中学校で提供された。藤島地域の小学校では納豆汁などのメニューが出され、子どもたちが郷土料理を味わった。
庄内では大黒天を農神として信仰し豊作を願い、お歳夜の日には家族がまめで暮らせるようにと黒豆ご飯やハタハタの田楽、黒豆なます、納豆汁、焼き豆腐の田楽など豆尽くしの料理を食べる風習が残る。市内の給食センターでは行事食を知ってもらおうと毎年12月に大黒様のお歳夜献立を提供している。
この日は鶴岡地域の市学校給食センター西棟の小中学校12校、藤島地域の藤島ふれあい食センターの小学校5校と保育園など3施設、温海地域のあつみっこ給食センターの小中学校3校で実施。
このうち藤島地域の長沼小学校(成澤和則校長、児童39人)では、全校児童がランチルームで会食。黒豆に代わってだだちゃ豆ご飯や納豆汁、ハタハタの空揚げなどの献立を味わった。
4年生の嘉門結太君(10)は「みそ汁の中でも納豆汁が一番好き。家でお母さんが作っているのとだいたい同じ味でおいしい」と話していた。