学校給食 第3子から無料化
市教育委員会が方針
校区編成、16年度に先送り/定例会で決定
市教育委員会(佐平博昭委員長)は27日、第8回定例会を開き、学校給食の第3子からの無料化について審議し、委員会方針として無料化は実施すべきとの内容を決定した。市財政当局と次年度予算の折衝を行った上で、可能であれば次年度から実施したい考えだ。また、校区審議会から答申のあった新たな学校区編成案については、教育委員会内での議論が未だ不十分だとして、次年度からは実施せず、2016年度からの実施をめどに継続して審議することなどを決めた。
学校給食の第3子からの無料化は現在、石垣市で12年度4月から実施しているが、今年9月の宮古島市議会定例会で、富永元順市議から「宮古島市でも同様に実施する考えはないか」との質問があった。同定例会の時点では、無料化の対象となる児童生徒数などが把握できていなかったため、市学校給食共同調理場(宮国雅人場長)では、無料化の対象となる人数や費用算出などの調査を行った。
調査の結果、対象となる児童生徒数(14年度)は580人(小学校578人、中学校2人)で、無料化に掛かる予算は計2234万1000円となることが分かった。
佐平委員長は「少子高齢化の時代に、3人以上の子どもを抱え養育する世帯の負担を少しでも軽減すべきだ。子育て支援を行うという意味でも第3子からの無料化はよい案だと思う」と述べ、他の委員もこれに賛同し、同案に対する教育委員会方針を決定した。
このほか定例会では、伊良部地区小中一貫校の校名および愛称について審議したが、地区協議会から出された校名4案と愛称3案の組み合わせは多すぎて絞り込みが難しいとして、地区協議会に2案程度に絞り込んだ案を求め、次回の会議で校名を決定することなどを決めた。