神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2014年11月27日 エリアトップへ

中学校昼食 「配達弁当」導入へ 完全給食ならず

教育

公開:2014年11月27日

  • LINE
  • hatena

 横浜市教育委員会はこのほど、弁当を持参できない市立中学校の生徒に、民間業者による温かい配達弁当を提供する案をまとめた。全国的に給食を導入する自治体が増える中、横浜市は「家庭弁当持参」を基本とする考えだ。

1食3〜4百円

 市教委によると、弁当は、ご飯と汁物、4品以上のおかず、牛乳の献立で、栄養バランスが考慮された2種類のメニューから選べる。牛乳と汁物は単品での注文も可能。事前注文制で、業者に一括注文した弁当は保温コンテナで各校に配達される。価格は事前のアンケートを踏まえ、300〜400円を目指しており、公費負担に関しては今後検討していくという。導入時期は未定で、「早期に全校実施を目指す」としている。年内に最終的な結論を出す方針だ。

 全国の公立中学校では約8割が完全給食を実施。神奈川県内でも全33市町村のうち半数を超える17自治体で完全給食を実施(2013年5月1日時点)、未実施の自治体でも導入に向けた動きが見られる。川崎市でも市内3カ所に給食センターを整備し、17年2月の実施を予定している。

 横浜市でも共働き家庭などから給食を求める声があるが、市は「家庭弁当持参が基本」という横浜型を主張。市教委健康教育課は、「一人ひとりの状況に合わせられることや、自分で食べるものを選択する食育という点で、家庭弁当持参を基本とした」と強調した。

 業者委託方式によるスクールランチ制度を推進してきた市議は、「財政状況や調理施設の建設用地の確保の面でも給食導入は難しい。各家庭で選択できるという点でも配達弁当は望ましい」と評価した。

市民団体は反発

 中学校給食を実施していない横須賀市でも、来年度中に横浜市と同様、業者による配達弁当導入を目指している。今年1月と6月には試行事業として弁当事業者が400円の弁当を提供した。しかし、「事前予約の注文が面倒」などの声も多く、注文率は6・4%だった。その後も完全給食を求める声は続き、11月17日には市民団体から市議会に請願書と署名が提出されている。

 中学校給食を求める市民団体「横浜学校給食をよくする会」の鈴木圭子代表委員は「育ち盛りの中学生には栄養バランスがとれた給食が必要で、やらない方がおかしい。ほかの自治体の例を見ても、配達弁当の普及には疑問を感じる」と話す。同会は12月下旬に市議会へ署名を提出する予定だ。

神奈川区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

追突事故が増加中

神奈川警察署管内

追突事故が増加中

15日まで交通安全運動

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

体験コーナーを刷新

市民防災センター

体験コーナーを刷新

大和ハウス工業と連携

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook