和食の魅力を給食で堪能 加東

魚の骨の取り除き方を教えてもらいながら給食を楽しむ児童ら=加東市高岡
魚の骨の取り除き方を教えてもらいながら給食を楽しむ児童ら=加東市高岡

 11月24日の「和食の日」を前に加東市は17日、市立の小中学校、幼稚園で一斉にだしを生かした和食給食を提供した。各校には地元の高校生や大学生らが招かれ、子供たちは一緒に給食を食べながら和食の魅力を学んだ。

 和食の日は、「和食-日本人の伝統的な食文化」が2013(平成25)年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されるのに先立ち、制定された。加東市は和食に関心を持ってもらおうと、今年から同日を「かとう和食の日」とし、食育活動を実施することにした。

 この日の給食の献立はけんちん汁、イワシの煮物、小松菜とたくあんのあえ物に、ご飯と牛乳。各校の給食には高校生や大学生、地域住民らが同席し、子供たちは箸の使い方や魚の骨の取り除き方を学びながら味わっていた。

 市立滝野南小には県立社高校生活科学科の生徒6人が訪れ、6年生の児童27人とだし巻き卵を調理した。高校生らは和食に不可欠なだしの特徴を「味付けを薄くしてもおいしく、健康にも良い」と説明。試食した永藤汐里さん(12)は「卵焼きよりだしの風味が出ていて、甘くておいしかった。また挑戦したい」と話した。

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