落果のナシ、給食に 真庭市が鳥取支援、1000個購入 岡山

 鳥取県中部を震源とする地震で被害が大きかったナシ農家を支援しようと、真庭市は、落果した鳥取名産のナシ約千個を購入し、学校給食などで活用することを決めた。太田昇市長は「近隣自治体として力になりたい」と話した。

 ナシは鳥取県倉吉市で栽培された晩生種「王秋(おうしゅう)」で、同市のJA鳥取中央によると、収穫期直前の地震被害で予定収穫量40トンの約8割が落果したという。

 成熟期の落果ナシは、味はよくても商品価値を失うため、同JAの西村好美・販売係長は「(購入してもらい)大変ありがたい。損傷の少ないものを選別しており、味は太鼓判を押す」と力を込める。

 11月1日に搬入後、2日と4日に真庭市内の保育園や幼稚園、市立小中学校など計56施設の給食で提供される。同市では今後、農協や商工会とも協力し、販売面での協力も検討したいとしている。

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