滋賀産小麦100%パン、給食に 地元メーカー開発 来月限定
滋賀県で学校給食向けのパンを製造する事業者で構成する県学校給食協同組合は11月限定で県産小麦を100%使用したパンを小中学校などに提供する。地産地消のニーズや食の安全が高まるなか、安心でおいしい地元産パンを味わってもらうのが狙いだ。
県産小麦だけのパンの製造技術は協同組合に加盟する丸栄製パン(長浜市)が開発した。「ゆめちから」と「ミナミノカオリ」をブレンドし、発酵や焼き時間など細かな調整をすることで確立した。丸栄製パンは協同組合の他のパン会社にこの技術を供与し、安定して供給できる態勢を整備した。
現在、県の学校給食用パンは外国産小麦80%、県産20%の小麦粉を混ぜ合わせて製造している。県産小麦100%にすると1カ月分のコストは約150万円高くなるが、協同組合が負担する。
丸栄製パンの辻井孝裕社長は「学校給食をベースに地産地消に向けた滋賀モデルを作りたい」と話している。
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