まちづくりアイデア、事業化します 生駒市が募集 過去には「プリン給食」実現 奈良

 生駒市は、市民にまちづくりのアイデアを政策として提案してもらおうと、「市民政策提案制度」の利用を呼びかけている。すでに提案が実際に事業化されたケースもあり、市民と共同でまちの魅力創出や活性化につなげたい考えだ。

 市民にまちづくりに積極的にかかわってもらう機会を増やそうと、市が平成25年度に創設。昨年6月には、「市のお土産を給食で提供しよう」との提案が実現化し、「新しいお土産コンテスト」グランプリにも輝いた市内の洋菓子店「たけひめ」の「たけひめプリン」が、市内の全小中学校の給食に登場。現在も継続的にメニューとして提供されているという。

 同制度は今年2月に要綱を改正し、年齢制限を削除したことで、子供たちも提案できるように。これまで提案に必要だった10人以上の署名も不要となり、1人でも提案できる。

 提案できるのは、市内在住者のほか、市内に通勤・通学する人。内容は、市民サービスの向上につながるもの▽経費節減や収入増など市政運営の改善に役立つもの-などで、金銭給付や個人的な要望・苦情などは受け付けられない。

 提案は市ホームページからダウンロードできる「政策提案書」にアイデアを記入。必要に応じて参考資料を添付し、市政策企画推進課へ郵送(〒630-0288 生駒市東新町8の38)、またはFAX(0743・74・9100)で応募する。

 担当者は「高校生をはじめ、若者にも多く意見を寄せてもらい、生駒の将来を一緒につくっていきたい」と話している。

 ◆24日に説明会

 市職員による同制度の説明や、市の現状と課題を伝える説明会が24日午前10時から、市役所で開催される。事前申し込み不要。問い合わせは、政策企画推進課(電)0743・74・1111。

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