リオデジャネイロ五輪第5日(9日=日本時間10日、五輪水泳競技場)力強いガッツポーズにメダル獲得への自信すら漂わす。競泳男子代表で最年少の19歳。渡辺が200メートル平泳ぎ準決勝で、圧巻のレースをみせ大きなどよめきを誘った。2分7秒22の五輪新。一緒に泳いだ小関から頭をたたかれて祝福されると、大きな笑みが広がった。
「まさかここまで出るとは思っていなかった」
1メートル93と身長に恵まれた大型スイマー。隣のコースを泳いだ昨年の世界選手権覇者コッホ(ドイツ)ら後半型の選手が多かった組で、150メートルまでトップ。余力を感じさせてゴールした。「まだ上げられる。(決勝は)自信を持って臨める」。
大きな体を支えるのが周囲も驚く食欲。小学校時代は給食で200ミリリットルの牛乳を22本飲んだという。大相撲の横綱白鵬が新弟子検査に受かるため、当時15歳(62キロ)で1日3リットルの牛乳を飲むことをノルマとされていたが、まさに横綱級。最近も回転ずしで48皿を平らげたと屈託なく笑う。