2016年(平成28年) 5月21日(土)付紙面より
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酒田市の小・中学校全34校で19日、県産ブランド米「つや姫」を給食に提供する「つや姫給食」が行われ、子供たちは同市産の「つや姫」のご飯を次々と口に運んでは「おいしい」と歓声を上げていた。
市農政課によると、市内では昨シーズン、「つや姫」が773ヘクタールで作付けされ、約4400トンを収穫したという。つや姫給食は2010年度と13年度に市米飯学校給食推進協議会、14年度からは市米消費拡大推進協議会(会長・丸山至市長)が県の助成を受けて実施。当初は年3回だけだったが、地産地消や地元産米の魅力浸透などを狙いに市が独自に予算を上乗せし、昨年度から月1回(全12回)と回数を増やした。
内閣府が定める「食育の日」に合わせて行われたこの日の給食では、教職員を含めて8660人に「つや姫」が提供された。このうち若浜小学校(村上千景校長、児童309人)の2年生の教室では児童たちがマス焼き、孟宗(もうそう)汁、おひたしなどとともに頬張り、「おいしい」の声が相次いで上がった。千葉心亜君(8)は「家で普段食べている『はえぬき』もおいしいけど、『つや姫』もおいしい。軟らかくて、いい香り」と話した。
同課米政策推進係の土田直人さんは「この給食を通し、地元においしい米があるということを知ってもらうとともに、リピーターになってほしい」と話していた。
2016年(平成28年) 5月21日(土)付紙面より
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庄内農業高校(御舩明彦校長、生徒192人)と姉妹校の盟約を結ぶ台湾の国立苗栗高級農工職業学校の生徒32人が研修旅行の一環で20日、鶴岡市藤島の庄農高を訪問。全校挙げて歓迎し、和太鼓披露などで同世代の生徒たちが国際交流を深めた。
庄農高は2010年度から修学旅行で台湾を訪れており、現地で苗栗農工の生徒と交流してきたのをきっかけに、13年に姉妹校締結した。その後も毎年12月には庄農高の2年生が修学旅行で訪問する中、今回初めて台湾から来校することになった。苗栗農工は台北市西部の苗栗市にあり、生徒2000人が在籍するという。
訪問団は、苗栗農工の陳進通校長を団長に生徒32人と引率教諭ら計36人。一行は19日に来日し、バスで移動し茨城県を経由し山形市へ。20日は山形市から高速道で庄内に入り、午前10時前に庄農高へ到着した。
玄関前で全校生徒が両国の旗を振り、「熱烈歓迎」。庄農高と苗栗農工の生徒がペアになるように、ホスト役の庄農高の3年生が相手の名前を書いた紙を掲げて対面。「ニーハオ」とあいさつし学校へ案内した。
昇降口ロビーでは、加茂水産高和太鼓部のメンバーが勇壮な演奏を披露。演奏後に苗栗農工の男子生徒がばちを握って即興で演奏するなど盛り上がった。昨年の修学旅行でペアとなった苗栗農工の女子生徒と再会した園芸科学科3年の太田彩華さん(18)は「懐かしくて会えてうれしい。私たちが学校で勉強していることを知ってもらいたい」と話した。
その後、体育館で歓迎式典や学校案内。一行は21日まで鶴岡に滞在し、24日に帰国予定。