『フランスの子どもはなんでも食べる 好き嫌いしない、よく食べる子どもが育つ10のルール』
料理が苦手なカナダ人女性が、偏食の娘をフランス式食育で育てた体験談を基につづった。美食の国でありながら肥満が少ないフランス人の食卓のルールがわかりやすくまとめられてる。
「食べ物をご褒美や罰には使わない」「1日1回は家族で食卓を囲む」-など当たり前のことが新鮮に感じるのは、加工食品が氾濫し、それぞれが好きなものを食べる個食化が日本の食卓で進んだからだろう。「アメリカ人にとって選択肢が多いことは質の良さを意味するが、フランス人は質が下がる兆候を感じハッピーになれない」という指摘が示唆に富む。(カレン・ル・ビロン著 石塚由香子、狩野綾子訳/WAVE出版・1400円+税)