震災5年

佐久市 食を通じて友好都市支援 給食に岩手・大船渡の銘菓「かもめの玉子」

 佐久市は東日本大震災発生から5年目の11日、市内の全24小中学校の給食で、被災した友好都市、岩手県大船渡市の銘菓「かもめの玉子」を提供すると発表した。

 佐久市観光交流推進課は「未来を担う市の子供たちに震災を風化させず、被災した友好都市への復興支援を持続可能にするため、食を通じて支援の輪をつくっていきたい」としている。

 かもめの玉子は、大船渡市の齊藤菓子店(現さいとう製菓)が昭和27年に開発を始め、いまや東北を代表する銘菓となった。白餡(あん)を薄いカステラ生地で包んで焼き上げ、ホワイトチョコレートでコーティングした卵型の菓子で、三陸土産の定番とされる。

 佐久市は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設を有する5市町が62年11月に組織した「銀河連邦共和国」が縁で大船渡市と友好関係を深め、震災直後から支援を続けている。

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