南アルプス市28年度予算案288億円 市庁舎改修に基本案 山梨

 南アルプス市は23日、平成28年度一般会計当初予算案を発表した。歳入歳出の総額は過去最大の約288億8600万円。金丸一元市長が就任直後の昨年6月補正比で、3・1%増となった。

 市長は会見で、3月に住民投票が行われる市庁舎整備問題で、市が主張する現庁舎改修の「基本構想案」を明らかにした。本庁舎、西別館の耐震工事、本庁舎1階のリニューアル、事務所や駐車場の増築などで、事業費は10億2千万円。

 市長は「事業費は移転新築案の6分の1、維持管理費は3分の2。震度6強まで対応できる」と利点を強調した。来年度予算案では基本計画策定費(約2900万円)が盛り込まれた。

 運営会社が破産手続きに入った「完熟農園」関連では、用地補償金や管理料など約900万円を計上。市長は「機器リース料が2200万円程度加わる可能性もある」と指摘した。

 このほかの新規事業は、給食センター新設工事費や小学校全校のエアコン設置費など教育関係で計約23億円を計上。コミュニティーバスの路線拡充(約4400万円)など高齢者対策も強化したという。

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