京都府名誉友好大使の留学生が綾部の中学訪問 タイと韓国の文化交流学習

 府内の大学に在籍している留学生たちを「京都府名誉友好大使」に任命し、府内の学校などに派遣して交流を図る「市町村トライアル派遣事業」の一環として、韓国とタイ出身の女子学生2人が18日、綾部市物部町の何北中(小島一英校長)を訪問し、生徒たちとの交流学習に取り組んだ。留学生たちは流暢(りゅうちょう)な日本語で生徒たちと話すなど、笑顔で交流を深めていた。

 同校を訪問したのはいずれも同志社大の2年、李煕珠(イ・ヒジュ)さん(20)と、大学院2年、アンシュリープラディド・ピシャヤーさん(24)。

 留学生たちはまず、2年生20人の英語の授業に参加。ゲームで仲良くなった後、韓国とタイの文化や生活などを紹介した。1年生15人と取り組んだ音楽の授業では、互いにピアノの演奏や歌などを披露しあい、大きな拍手が起こっていた。

 この後、2人は1年と2年に分かれて、生徒たちと一緒に給食も体験。生徒たちからの質問に笑顔で答えていた。

 李さんは「自国の文化を中学生たちに知らせる機会を持ててよかった」。ピシャヤーさんは「生徒たちはみんなとってもやさしくて、私たちの話を熱心に聞いてくれた」と感想。

 2年の井上椋介君(14)は「タイや韓国のことがよくわかった。外国の人と話せておもしろかった」と話していた。

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