完全給食実施の中学81.4% 14年度文科省調査、やや増加
パンや米飯などの主食とおかず、牛乳がそろった「完全給食」を2014年度に実施した国公私立中学校は、前年度から1.3ポイント増の81.4%だったことが22日、文部科学省の調査で分かった。国公私立小学校は前年度と同じ98.4%だった。
文科省は「大阪市などいくつかの自治体が新たに完全給食を始めたことで、中学の実施率が増えた」としている。
保護者が負担する給食費の平均月額は公立中が約4880円、公立小が約4270円で、いずれも前年度より100円程度増えた。文科省は「消費税の増税が影響した」と説明している。
主食以外を提供する「補食給食」と牛乳だけの「ミルク給食」を含めた学校給食の実施率は、国公私立の中学校で1.0ポイント増の87.9%、小学校では前年度と変わらず99.2%だった。
都道府県別では、千葉と香川の2県で公立中の完全給食の実施率が100%。大阪府は大阪市が完全給食を導入したことで、前年度より20.7ポイント増の63.9%となった。公立小は14府県で全校が完全給食を実施した。
中学校の完全給食の実施率は、国立23.3%、公立87.5%、私立10.5%。小学校は国立97.2%、公立99.1%、私立40.8%だった。〔共同〕