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異物混入相次ぐ 生駒市の学校給食12日再開、再発防止へ監視カメラも


 昨年12月、男性調理員(46)が調理中の食材に異物を混入させたことが判明した生駒市の学校給食センター。事件以来、全20の市立小中学校で中止していた給食が、12日から再開される。市は再発防止のため、調理場に監視カメラを設置し、老朽化した床は全面改修。今後は職場環境改善に向けた職員研修も予定しており、「安全・安心な給食」への信頼回復に向けた取り組みを進めている。

 センターでは昨年12月9日、調理中の白菜を女性調理員が床に落とし、破損した床材のプラスチック片が誤って給食に混入。食べた児童588人のうち53人が気づいた。うち14人は飲み込んだ可能性があるとして検査を受けたが、異常はなかった。

 わずか5日後の14日、今度はセンター内で調理中のチンゲンサイにあめの包装紙が混入されているのが見つかり、市はチンゲンサイを入れた料理の配膳を中止し、午後から休校に。県警は18日、包装紙を混入させたとして、偽計業務妨害容疑で男性調理員を逮捕した。調理員は給食係の主任で調べに対し、「給食を中止させ、工程を一から見直してほしかった」などと供述。奈良地検は同罪で調理員を略式起訴し、奈良簡裁は罰金50万円の略式命令を出した。

12日から給食を再開する市立学校給食センター

12日から給食を再開する市立学校給食センター

 事件を受け、対応を協議した市教委では、急遽再発防止策を決定。センター内には監視カメラを設置し、調理員の作業服も「異物を持ち込めないように」とポケットのない服に変更。全体の作業工程を「見渡す」作業指導員2人を新たに配置してチェック体制を強化するほか、床も全面改修した。

 だが、「作業工程を見直してほしかった」という調理員の供述内容には、関係者も首をかしげている。
この調理員は、勤続20年以上のベテラン。奥田茂学校給食センター所長(54)によると、センターでは毎日、正午に約10分間の職員会議を開き、翌日の献立の確認や、業務上の意見交換を行っているという。奥田所長は「会議で本人から不満が聞かれることはなく、日頃から積極的に会話もしていたので、犯行には驚いた」とし、「勤務態度や対人関係でも異変は見当たらなかった」と話した。

 一方、今月5日に開かれた市教育委員の臨時会では、監視体制の強化などハード面だけでなく、より充実した職場環境の構築に向けたソフト面の対策も必要との指摘があった。ある委員は「調理員が誇りと自信を持って、安全な食を届ける意識を持つことが大事」と指摘。また、「調理員と子供たちが交流する機会をつくってはどうか」との意見もあった。

 センターでは今後、外部講師による危機管理や安全衛生向上に向けた職員研修を実施。管理職との面談を通じ、風通しのよい職場環境の充実を図るとしている。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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