いずみ野小学校の6年生を対象に、砂糖と和食の知識を学ぶ食育授業が12月22日に同校で行われた。これは農林水産省が和食の普及等を目的に取り組む和食給食推進事業の一環で、昨年度から全国で実施されているもの。 同事業では、希望があった学校の中から関心の高さや食育の必要性などを考慮し、和食給食推進地域を選定。今年度は、いずみ野小を含む全国39カ所が選ばれ、7月から授業が順次実施されてきた。この活動は和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを受け、2014年3月に立ち上げられた「和食給食応援団」によるもの。農水省の認定を受けており、次世代に和食という食文化をつなぐため、子どもたちを対象に理解向上・普及を図るため実施している。応援団には約30人の和食料理人のほか、活動に賛同する和食食材や調味料など、約30企業が協力。いずみ野小には、砂糖製造企業の三井製糖株式会社の社員が訪れ、砂糖に関する正しい知識を伝えた。
まず、児童は和食の味付けの基本となる「さしすせそ」や砂糖の原料について学習。教室には、原料の一つである、2メートル以上ある大きなサトウキビが登場し、香りを確認したり、触ってみたりと興味津々の様子。試食用に棒状に切ったサトウキビの茎も配布され、口にした児童は「甘〜い」と笑顔を見せていた。
続いて上白糖や三温糖など、異なる4種類の砂糖が机に並べられ、食べ比べが行われた。砂糖の種類が豊富な国は少なく、世界ではグラニュー糖が主流という。日本人が1年に消費する量は1人あたり16kgほど。もっとも多いブラジルは日本の約4倍の62kgと紹介されると、教室からは驚きの声が一斉にあがった。講師は「砂糖は料理を甘くするだけでなく、すぐにエネルギーになる上、塩と同じように腐敗を防ぐ効果もある。取りすぎないようにバランスよく食べることが大事」と呼びかけた。当日は砂糖を使った和食の給食を講師らとともに味わった。
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