大豆と緑豆、輸入額最高 給食の納豆で消費増


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 沖縄地区税関は24日までに2014年の大豆と緑豆の県内輸入額がともに過去最高を記録したと発表した。大豆は豆腐、緑豆はモヤシの原料になる。総務省家計調査によると、那覇市の1世帯当たり年間支出金額(12~14年平均値)は、豆腐が7511円で全国1位、モヤシは1424円で3位だった。

 大豆の輸入数量は前年比1・3%増の8103トンで、金額は5・7%増の7億1900万円だった。緑豆の輸入数量は0・7%増の620トンで、金額は25・0%増の1億2800万円だった。
 同税関によると、食育の一環により大豆加工食品の納豆が県内学校給食に取り入れられたことなどで、消費が伸び続けているという。ほとんどモヤシとして栽培されている緑豆については、県内のモヤシ製造会社の設備拡大や増産などで緑豆の使用が増加し、今後も増える見込みだという。
 大豆の輸入国をみると、米国の56・5%が最も多く、2位はカナダの43・5%。緑豆は中国が94・8%、残りの5・2%がミャンマーから輸入している。
 国内他地域と比べ、県への輸送コストが高く、大豆と緑豆の単価は全国平均よりも高い。