和食月間スタート 和食文化国民会議、2000校で和給食

外食 キャンペーン 2015.11.11 11271号 03面
森山裕大臣と協力体制を確認した和食会議役員(左から服部幸應理事、江原絢子副会長、熊倉功夫会長、森山大臣、伏木亨会長代行、村田吉弘副会長)

森山裕大臣と協力体制を確認した和食会議役員(左から服部幸應理事、江原絢子副会長、熊倉功夫会長、森山大臣、伏木亨会長代行、村田吉弘副会長)

 和食文化国民会議(和食会議)は全国2000校で和食給食、量販店で3万超のチラシを配布、11月の和食月間を盛り上げる。5日の月間キックオフ発表会で明らかにした。今後は2万校での和給食、会員商品の展開強化を推進し、和食の保護・継承を具現化する。

 和食会議は、11月24日の和食の日を含む11月を和食月間に設定。24日の学校給食を和食献立にし、汁物をだしが感じられるすまし汁にしてもらう「だしで味わう和食の日」を提案している。協力校には児童向けだしテキスト、教師用説明資料を提供して食育を後押しする。全国の小学校数の1割弱に当たる2000校を目標にして現在1916校が参加。県別で差があるものの、今も参加校が増えている。3~4年内に全国7~8割、20年には2万校で実施する。

 チラシは2日から全国のイトーヨーカ堂161店で200枚ずつ配布。和給食の児童向けテキストと同様の内容でだしの基本知識と定番レシピを紹介する。PRポスターも160企業の量販店へ1万4000枚提供し、店頭販売を後援する。12月1日にはメーカー・流通業の会員約20社と和食料理人が東京都内で交流。商品開発、発掘を協業して展開。

 24日はそのほか、和食会議監修の和食ブックレットシリーズ第1巻『和食とは何か。ユネスコ無形文化遺産に登録された和食』(思文閣発行、A5判96ページ、900円)を発売。全日空の国際線エコノミーサービスで味噌汁、ファーストクラスで玉露と和菓子を供する。特殊切手「和の食文化シリーズ第1集」の販売、靖国神社参道の「黄葉見(こよみ)SAKE2015」へのブース出展、農林水産省の和食シンポジウムの後援・協力も行う。和食がユネスコの遺産登録された12月4日には「和食セッション」として交流会を開き、事業展開の勢いを増す。

 (吉岡勇樹)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介