2015年(平成27年) 9月17日(木)付紙面より
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酒田市産の米粉100%でアレルギーフリーのパンを学校給食に提供する試みが15日、同市でスタートした。11月11日まで6回に分け、市内の全小中学校で1回ずつ実施される。
この米粉パンは、東北日本ハムが酒田市産「はえぬき」を原料に開発したもので、アレルギーの特定原材料7品目(卵、小麦、乳、エビ、カニ、ソバ、落花生)を含まないのが特長。同市では地産地消とアレルギーへの理解浸透を狙いに、2013年度に6校で始め、昨年度に19校に拡大。本年度は全34校(26小学校、8中学校)で実施する。
初日のこの日は5小学校と3中学校の計8校で、教職員分を含め約2600食が提供された。このうち宮野浦小学校(阿彦裕光校長、児童381人)の4年生の教室では、イカリングフライやポークビーンズなどとともに提供。子供たちは「甘い」「耳まで柔らかい」など米粉パンをおいしそうに食べていた。
小松壮大君(9)は「もちもちしていて、米の味がしておいしい」、秋葉舞花さん(10)は「パサパサしてなくて、ひんやりしっとり、もちもちしている」と話した。
同市内の小中学校では普段の給食で、同市産「はえぬき」、月に1度は同「つや姫」を提供するなど地産地消を推進している。アレルギー対応では学校ごと、別メニューの給食や自宅からの弁当などで対応しており、「アレルギーフリーの食材でみんなと同じものを食べる意義も大きい」(市農政課)という。