地元食材の使用率「県内最低」解消へ 敦賀市立学校で「地産地消の給食」今秋導入 福井

 食育や食材の地産地消につなげようと、敦賀市は地場産の農水産物を使った給食メニューの開発を始めた。市内の学校調理員から募集したアイデアから9品を選び、同市の粟野公民館で19日、発表会と試食が行われた。10月以降に給食のメニューに加わる。

 給食で地元の食材を使う地産地消の取り組みは全県で進められているが、平成26年の県の調査によると、敦賀市の学校給食の県内産食材の使用率は21・5%と、県内市町で最も低かった。

 給食での地元食材使用は食育にもつながるため、市では市立小中学校、幼稚園の学校調理員約40人から県内産の食材を使ったメニューを募集。栄養バランスなども考慮し、地元の魚や同市で加工された昆布、市内の工場で生産されているレタスを使ったメニューをそれぞれ3品ずつ選んだ。

 発表会には、学校調理員、栄養士ら約50人が参加し、9品に汁物などを加えたメニューを手際よく調理。試食も行われ、レシピなどについて意見を交わした。レシピは意見を反映させて改良し、今年10月以降に給食のメニューに加えるほか、市のホームページでも公開するという。

 試食した市教委の若杉実事務局長は「地産地消だけでなく、子供たちには地元でどんな食材がとれるのかも知ってもらいたい」と期待していた。

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