豪華な!?給食 ミシュラン1つ星料理人、船橋で和食伝授 千葉

 ミシュラン1つ星の和食料理店「鈴なり」(東京都新宿区)店主、村田明彦さん(40)が29日、船橋市総合教育センター(同市東町)で夏季調理講習会を開いた。学校給食の質の向上を目指すことを目的とした企画で、学校栄養士らに日本伝統の和食の作り方が伝授された。

 調理室には船橋市立小・中・特別支援学校などの栄養士45人が集まり、村田さんは地元食材などを使って考案した給食の献立「スズキとゴボウの照煮」「ブロッコリーと鶏ささみのゴマ和え」「納豆汁」「ミルク白玉カボチャあん」を調理しながら紹介。「和食は季節感が大切。色合いを工夫しましょう」とアドバイスするなど、軽妙な語り口に明るい笑い声が響いた。その後、班ごとに調理実習し、栄養士は調理のこつを質問していた。

 村田さんは「子供たちが給食で和食のよさ、うまさに気づいてもらえたらうれしい」と語った。参加した桜井恵さん(26)は「とても気さくな方で、丁寧に教えていただいた。習った献立は作りやすい。生徒たちに味わってもらいます」と笑顔で話していた。

 村田さんは日本料理店「なだ万」で13年間修業。平成17年に鈴なりを創業した。遊び心を加えた独自性あふれる料理で、「ミシュランガイド東京」では今年版まで4年連続で1つ星を獲得している。講習会は船橋市教委などが、和食給食推進事業を展開する合同会社「五穀豊穣(ほうじょう)」の協力を得て実施した。

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