学びと関連付け食育を 県など推進研修会
食育の推進、充実を目的とした「食育推進研修会」が27日、和歌山県和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれた。県と県教委が主催し、県内の教職員や栄養教諭など学校教育関係者約60人が参加。食育指導の取り組みや給食へのジビエ導入について学んだ。
文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課の清久利和食育調査官が講演し、学習指導要領の改訂に伴う指導の手引の改訂と取り組みについて語った。
改訂された「食に関する指導の手引」では食に関する指導に係る全体計画の作成の必要性、栄養教諭の役割、評価の充実などについて記載。全体計画の作成には校長のリーダーシップと教職員の連携が重要とし、学校として食に関する指導の基本を書いたもの、年間で関連教科とどのように結び付けて横断的に指導していくかを示した二つの全体計画の作り方を説明した。
また、実態を把握し、食育の取り組み評価指標を設定することで計画作成がスムーズになるとアドバイスした。
学校給食へのジビエ活用推進のための試食会もあり、同ホテルの佐藤喜久一郎総料理長によるシカ肉をトマトピューレやコンソメ、ブイヨンと合わせたボルシチ風スープやシシ肉の酢豚など9品が提供された。
県内では本年度、319校でジビエ給食を予定しており、年々増加傾向にあるという。参加者は熱々のジビエ料理を味わっていた。
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