プロボクシング東日本新人王決勝(11月3日、東京・後楽園ホール)の前日計量が2日都内で行われ、フェザー級の亀田京之介(21=協栄)が100グラムアンダーの57キロ、今成太希(22=三迫)はリミットの57・1キロでそろってクリアした。

いとこの亀田3兄弟も成し遂げなかった全日本新人王を狙う亀田にとって、東日本の頂点は通過点。計量を終えると「いつも通りです。本番の決勝は12月なので、こんなところで緊張してたらダメでしょ」とリラックスした表情で話した。相手の今成を「打たれ弱いかな」と分析し、サウスポー対策も「手応えだいぶつかめました」。さらに「MVPを取りたい」と見応えのある勝利を目指す。

一方の今成はこの日の朝まで減量で苦しみ、険しい表情で会場入り。計量を無事クリアしても緊張感をゆるめず、「ぶっ倒せたら、ぶっ倒そうかな」と淡々と打倒亀田を宣言した。現在ジム裏手の小学校で給食作りのパートをしており、その職場の同僚、地元新潟の家族、知人を含め約100人の応援が駆けつける。注目の一戦に向け、「一番負けたくない」と気持ちを高めた。

また、ライト級は、佐々木尽(18=八王子中屋)が棄権したため、斎藤眞之助(24=石川・立川)が東日本新人王に決まった。