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毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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学校給食にみる日韓の違い=農業ジャーナリスト・青山浩子

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 韓国では、有機または無農薬栽培による「親環境農産物」が学校給食で積極的に使われている。韓国政府の発表では、給食用食材の約6割が親環境農産物だという。

 増え続ける安価な輸入農産物との差別化を図ろうと、同政府は1997年に親環境農業育成法を制定した。実践する農家に直接支払いを行い、一定の面積を持つ小売店に専用の売り場を設置させるなど、政府主導で生産振興を図ったが、2012年をピークに供給が需要を上回り、だぶつくようになった。しかし、学校給食向けに親環境農産物を使う自治体が増え、需要低迷に風穴を開けた。割高な親環境農産物の使用比率が増えれば、保護者の負担額が増えるが、給…

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