吉富町長選、花畑氏3期の現職破る
「町民の声が届くまちづくりを進める」-。吉富町長選で初当選を果たした無所属新人の花畑明氏(63)は、事務所で万歳や握手を繰り返し、抱負を語った。
12年ぶりの町長選。4期目を狙う無所属現職の今冨寿一郎氏(66)との一騎打ちとなったが、花畑氏は「町政の刷新」「幅広い人脈」を訴えて競り勝った。
漁業者や町議会が吉富漁港の航路しゅんせつ工事を何度も求めたが、今冨氏が見送ってきたことへの批判を踏まえ、「大切な町民の声を町政に反映させていく」と気を引き締めた。
地域医療の利便性や維持を目的に、福岡、大分両県の周辺6市町で構成する「定住自立圏」への参加を打ち出し、「合併とは違う広域行政を推進する」と強調。学校教育の充実と併せて「義務教育の給食費無料化を目指す」と語り、保護者の負担軽減を進める考えも示した。
=2019/04/22付 西日本新聞朝刊=