東吉部の加工場でタケノコの水煮作業始まる【宇部】
宇部市東吉部にあるJA山口県宇部統括本部の加工場で、地域の生産者から持ち込まれたタケノコを水煮缶にする作業が始まった。皮むきから機械を使った〝磨き〟まで、スタッフが熟練の技で出荷準備を整えている。
10日から集荷が始まった。13日までの4日間で持ち込まれたのは約900㌔。裏年で集荷量が少なかった2年前よりもさらに減少している。宇部統括本部楠営農センターの山本浩二センター長は「このままでは学校給食用の確保は難しいかもしれない」と状況を危惧している。
加工作業は、皮ごと1時間半かけて蒸し、丸2日間水に浸して冷ましてから始める。皮を剥ぎ、包丁で適当な大きさにカット。甘皮や汚れを落とす〝磨き〟を経て、大きさなどで選別し、18㍑缶または9㍑缶に詰めていく。
今のところの収量は過去に例がないほど少ない。県内各地も同様の状況で、昨夏の猛暑と干ばつ、イノシシによる食害、農業従事者の高齢化などの要因が重なり、不作になっているという。
持ち込みは26日までを予定。山本センター長は「少量でも持ち込んでほしい。収穫ができない場合は、出張して代理収穫も考えているので、連絡してもらえたら」と話した。持ち込みなどに関する問い合わせは、楠営農センター(電話67-1218)へ。