前橋の小学校、給食パン袋にねじ混入

 前橋市立下川淵小(同市鶴光路町)で11日、給食で提供されたパンの袋から、ねじなどの異物が見つかったことが12日、分かった。工場で袋詰めする過程で機械部品の一部が混入したという。児童らに健康被害はなかった。

 異物は直径、長さともに約7ミリのねじ1本と、直径約12ミリ、厚さ約1ミリのワッシャー1個。給食で提供された「バンズパン」の袋に入っていた。配膳していた児童が、余っていたパンにワッシャーが載っているのを見つけ、教員に報告した。学校は安全面に配慮し、パンを全て回収した。

 市教育委員会によると、異物混入の連絡を受け、県学校給食会が製造会社の工場に立ち入り点検したところ、袋詰め工程の一部の部品が欠けていることが判明した。

 この製造会社は市内の小中計17校にパンを提供。保健所からの要請を受け、安全が確認できるまで工場のパンの提供は自粛し、12日に予定していた6中学校への提供は中止した。

 パンは、別の製造工場から提供されることが決定。市教委は「主食であるパンに異物が混入していたのは誠に残念だ。目視などのチェックを徹底させていきたい」としている。

 山本龍市長も12日の定例会見で「今後、このような混入がないよう注意を深めてもらいたい」と述べた。

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