大手ファストフード店などで年末から年始にかけて「異物混入」が相次ぎ、社会問題となっている――。
そんな中、海老名市内の小学校で提供される給食に調理器具のゴムベルト片や針金、木片、プラスチック片など異物が混入する事故が昨年から頻発している。市教育委員会はその都度「食材の安全確認を徹底する」「納品時のチェック体制を強化する」と改善策を示してきた。
しかし年明け後も1月13日に東柏ケ谷小学校で提供された給食からビニール片、さらに2月5日には大谷小学校で出された給食から長さ8cmほどの糸状の物質が発見されている。
昨年1月から今年2月5日までの間に報告された「異物混入」事案は5件。異常ともいえる状況だ。幸いなことに、子どもたちに健康被害は出ていないものの「安全・安心な給食」とは言い難い。
5日の事案に関する混入経緯については、調査が進められている段階だが、それまでの4つの事案のうち3件について市教委は「調理場納入前に異物が混入した」と結論付けている。
現在、海老名市の給食資材は27の業者から納入を受けている。市教委によると現在の契約では異物が混入した食材・資材を納入した業者に対する罰則規定は設けられていない。
市教委は「1日4千食近い給食の現場をまかなう大量生産に対応できる業者が登録されていないため、取引制限はできない」としているが、相次ぐ異物混入事案を受け「これまでなかった」という納入業者へのチェック強化を盛り込んだマニュアルの作成を開始。「早急にまとめたい」としているが――。
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