巨人内海哲也投手(36)、長野久義外野手(33)、立岡宗一郎外野手(28)の3選手が4日、球団の社会貢献活動「G hands」の一環で、16年4月の熊本地震で被害を受けた熊本・益城町立飯野小学校を訪問した。

体育館では生徒からの質問タイム、野球少年、少女とのキャッチボールなどで交流を深めた。163名の全校生徒から歓迎の歌の合唱を披露され、笑顔で思いを受け止めた。

給食の時間では、3選手がユニホームからエプロン姿に着替え、配膳をお手伝った。長野から「手を洗って準備をしましょう」と全校へサプライズ放送が流れた。内海が給食を食べた6年生の教室ではクイズ大会が行われ「最速は何キロ?」という問題が出た。「300キロ!」と答えた生徒に対し「新幹線と間違ってない?(笑い)」とつっこむ場面も。終始和気あいあいとした雰囲気で、約1時間半の訪問を終えた。

昨年4月に続き2度目の同校訪問となった長野は「最後に歌を歌ってくれたことが印象的でした。震災でつらい思いをしている中で、一生懸命頑張って歌ってくれたことにすごく感謝したいです。子どもたちは去年も元気でしたし、今年も元気だったのでほっとしました。1回だけじゃなく、2回、3回と続けて来ることが大事だと思うので、また来年もぜひ来たいです」と振り返った。

長野と同じく2度目の訪問となった地元熊本出身の立岡は「シーズン中になかなかこういう機会もないですし、九州に来ることも少ない。プロ野球選手としてできることをプレー以外でもできると分かったので、子どもたちにも野球を通して元気を与えられたら」と話した。

長野の誘いで同校を初訪問した内海は「元気いっぱいで楽しそうな子供たちを見て、来て良かったなと思いましたし、こういった活動を続けられたと思う。今日も児童代表あいさつで、この3人のことを思いながら勉強、スポーツを頑張る、と言っていたので、その手本や目標となれるように、1軍のマウンドで投げないと子どもたちは見られないので、何とか頑張ろうと思いました」と来季の活躍を誓った。