自慢のメニューで給食甲子園の決勝に挑む柴垣さん(右)と石原さん=吉野川市川島町の市学校給食センター

 地元の食材を使った学校給食の味や栄養バランスなどを競う「第13回全国学校給食甲子園」決勝大会に、吉野川市学校給食センターが初めて出場する。県勢としては2009年の第4回以来、9年ぶり。県産野菜やスジアオノリ、スダチなどを調理した自慢のメニューで挑む。

 給食甲子園は、NPO法人21世紀構想研究会の主催で06年に始まった。今年は全国の学校と給食センター計1701カ所から応募があり、1~4次予選を通過した12団体が決勝に進んだ。

 決勝は12月9日に都内の女子栄養大で開かれる。各団体は代表2人が1時間で6人分の給食を調理し、審査員が実食する。吉野川市のセンターからは栄養教諭の柴垣直子さん(40)、調理員の石原晴美さん(41)が腕を振るう。

 献立は、生産量全国1位のスジアオノリをまぶした「鶏肉の青のり揚げ」、スダチ酢のあえ物、ナスやニンジンなど県産の野菜を入れたみそ汁、地元産の米飯、牛乳。6月の給食に出したものを再現する。

 審査では味や盛り付けに加え、衛生管理、調理の手際などが採点される。2人は本番に向け、時間を計りながら試作を繰り返している。

 柴垣さんと石原さんは「吉野川市のおいしい給食と自慢の県産品を全国の人に味わってもらう」と意気込んでいる。