食糧不足に苦しむ西アフリカ、マリ共和国の子供たちに自分たちで育てた米を贈ろうと、岡山県津山市立高野小学校(同市高野本郷)の児童らが、学校近くの田で手作業の稲刈りに汗を流した。約600キロの収穫を見込み、NGO団体を通して同国の学校給食などに使われる予定という。
同校では、食糧難や貧困に直面している国々に、米作りを通して支援する「アジア・アフリカ支援米事業」を地域ボランティアや県労農会議メンバーらの協力で平成9年から実施。今年で21回目の恒例行事になっている。
この日は2、5年生計約170人が、約15アールの田を訪れて作業。5月に児童らが手植えし、黄金色に実ったキヌヒカリの稲を、2年生が鎌で刈り取り、5年生がヒモで束ねて協力。その後、木にかけ天日干しする昔ながらの「はぜかけ」をしていった。
2年の早瀬耕志君(8)は「家でも手伝っているので、刈るのは上手にでき楽しかった。(マリの子供たちに)おなかいっぱい食べてほしい」と汗が光る笑顔を見せた。