北海道震度7地震

学校再開、制服姿の歓声戻る 避難や節電で平常には遠く

地震後初めて授業が再開し、登校する札幌市立明園小の児童ら=10日午前、札幌市東区(今村義丈撮影)
地震後初めて授業が再開し、登校する札幌市立明園小の児童ら=10日午前、札幌市東区(今村義丈撮影)

 地震と停電などで休校が続いていた北海道内の公立学校は10日、多くの自治体で授業を再開し、ランドセルや制服姿の子供の歓声が戻った。しかし、避難所となっている学校もあり、全面再開はまだ先となる。

 札幌市立明園(めいえん)小学校(東区、児童約430人)は9日まで約140人の避難所となっていたが、校舎や通学路の安全点検を終え授業を再開。午前8時過ぎ、児童らは青やピンクなどカラフルなランドセルを背に登校し、教諭らに「おはようございます」と元気にあいさつ。通学路では町内会の人々や高齢者が見守った。

 ただ、親類宅などに避難中の児童もいる上、給食が休止中で授業は午前中のみ。節電で廊下は暗く、平常はまだ遠い。1歳の長女をベビーカーで押し1年生の長男、來斗(らいと)君(6)を送った岡部早苗さん(34)は「また楽しそうに登校できるようになってよかった」と喜び、「牛乳が店頭にないし余震も消えず不安は尽きないが、子供と一緒に元気になっていきたい」と話した。

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