市立中学校全校で主食とおかずがそろった完全給食の実施を目指す藤沢市は27日、2019年度までに予定されていた18年度の計画を一部前倒すと発表した。来年4月から新たに藤ヶ岡中と村岡中、羽鳥中の3校で行うとしている。
市は14年11月から善行中と湘南台中で選択制のデリバリー方式の学校給食をスタート。民間業者に委託し、各学校に配達している。19校のうち、17年度までに12校で実施されており、残り7校となっていた。前倒しを受け、関連費用3532万円を18年度補正予算案に計上。記者会見で鈴木恒夫市長は「当初から19年度中には全校で実施をする計画だった。距離が遠く時間のかかる片瀬中への配送が可能と判明したので、前倒しに踏み切った」と述べた。
保護者からも「給食を取り入れてほしい」といった要望が寄せられたことや、議会から指摘があったことも前倒しを決めた理由という。残る鵠沼中、湘洋中、高浜中の3校は来年10月を目標に検討段階。これら3校が終わると全校で実施完了となる。
保護者から賛否
給食が導入された学校では保護者や生徒を対象にアンケートを実施。約2500人の保護者から回答があり「栄養のバランスが取れたものを食べさせられる」と賛成の声の一方で「おかずの量が少ない」「支払いがコンビニだけでは不便」などの意見も寄せられた。こうした声を受け市は現在、有料でおかずの大盛りに応じているほか、10月からはクレジット決済による支払いも受け付ける。
市によると、現在実施している学校で給食の喫食率は昨年度末で31・8%。市は「生徒の約3割が利用している。数値の高低ではなく、選択肢の一つになれば」と話している。
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