藤沢市は今秋10月から、片瀬中学校で新たにデリバリー方式の給食を導入する。2014年度から弁当持参との選択制がスタートし、現在は市の北部を中心に12校で実施。南部でも導入を進め、31年度をめどに全19校で実施を目指している。
藤沢市では、小学校で完全給食が実施されているが、中学生は弁当持参だった。市は11年7月、中学校給食検討委員会を設置し協議を重ね、13年に基本方針を策定。配膳や片付けにかかる時間、財政面の負担などの課題を踏まえ、民間業者が調理するデリバリー方式の給食と、弁当持参の選択制の導入を決めた。
これまで、宅配時間が短く済むように運営業者(綾瀬市)から近い北側の学校を中心に導入を進めてきたが、今年度は10月に片瀬中で実施が決定。これを皮切りに、市は南部の学校でも順次導入し全校実施を目指している。
市は新たな取り組みとして、昼時間の校内放送を利用して、旬の食材やデリバリー弁当のおかずを紹介するコーナーを大清水中と高倉中の2校で実施する。
また、コンビニでの現金振込のみだった給食費の入金方法もクレジット決済ができるよう改善を予定している。
市教育委員会によると、17年度のデリバリー給食の利用率(喫食率)は31・1%。開始から3年間、29%から33%の間で推移している。
同じデリバリー給食と弁当持参の選択制は、県内では、愛川町や海老名市などでも導入。相模原市では、10年から実施し、利用率は同年度は59%だったが、その後、16年には44%に低下している。
藤沢市教育委員会は「ライフスタイルの多様化が進んでおり、デリバリー給食は選択肢の一つとして考えている。喫食率が何%かということよりも、おいしい安全安心な給食を子どもたちに提供できるよう努めていきたい」と話している。
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