栃木市長に大川秀子氏が初当選 現職破る

大川秀子氏
大川秀子氏

 任期満了に伴う栃木県栃木市の市長選と市議選が22日投開票され、現職と新人の一騎打ちとなった市長選は、無所属新人で元市議、大川秀子氏(70)が、3選に挑んだ無所属現職の鈴木俊美氏(67)を破り、初当選を果たした。同市初の女性市長に就任する。財政健全化などを訴え、約900票差の激戦を制した。投票率は58・54%(前回64・48%)、当日有権者数は13万3595人。

 大川氏は、「(旧6市町の)合併後の融和が図られていない。財政も改善すべきだ」などと主張。文化芸術館建設中断などの事業見直しや市長報酬30%削減、小中学校の給食費無料化も公約に盛り込んだ。旧栃木市を含め、市議5期を務めた豊富な政治経験を強調。前回、市長選に出馬した元県議らが支援して鈴木氏への対立候補を一本化して選挙戦に臨んだ。

 鈴木氏は、2期8年の実績を強調。「歴史と新しさがマッチした存在感のある都市を目指す」と市政継続を訴えたが、及ばなかった。

 ◆栃木市長選開票結果

当38994大川 秀子 無新

 38076鈴木 俊美 無現

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