新たに約2万2千人分流出の恐れ 前橋市教委不正アクセス問題

 前橋市教育委員会のサーバーが不正アクセスを受け、児童、生徒らの大量のの個人情報が流出した恐れがある問題で、市教委は19日、調査の結果、平成24~28年に市内の中学を卒業した生徒など約2万2千人分の個人情報が流出した可能性が新たに判明したと発表した。

 これまで確認した分も合わせて、流出した恐れがあるのは、24~29年に市内の幼稚園、小中学校に所属していた園児、児童、生徒、教職員約4万8千人分の氏名、生年月日、住所などの個人情報と、約2万8千件の給食費徴収用の金融機関口座情報。

 市教委によると、不正アクセスを受けたサーバーの調査を委託したセキュリティー専門事業者から18日、被害範囲について最終報告があった。個人情報が入ったファイルが外部に持ち出されたとみられる痕跡が新たに見つかったという。

 塩崎政江教育長は「このような事態を招き市民の信頼を損ねたことは慚愧(ざんき)に堪えず、多くの皆様に多大な迷惑と心配をおかけして、おわび申し上げる」と謝罪した。市教委は今後、対象者へ謝罪し、情報悪用への注意喚起を促すための文書を発送するとしている。

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