東日本大震災から11日で丸7年となるのを前に、三木市は6日、東北の三陸沖で漁獲されたサケなどを使った給食を市内の全小中学校と幼稚園などの約6500人に提供した。児童・生徒らは被災地に思いをはせながら味をかみしめた。
東日本大震災後、三木市から宮城県南三陸町に職員を派遣していた縁もあり、「食」を通じて被災地を支援しようと初めて企画した。
「東北復興応援献立」として出されたのは、秋サケの塩焼き、東北地方の郷土料理「はっと汁」、福島県の郷土料理「ひき菜炒り」など。サケは同町で加工された約330キロが使われた。
三木市立三樹小学校(同市末広)の6年1組では、給食に先立ち担任の古家優子教諭(43)がメニューを説明。「しっかり食べて東北の復興を応援しましょう」と呼び掛けた。
校内放送では南三陸町からの「町は秋サケが力強く泳ぐように前を向いて歩んできた。秋サケを通じて町を知ってください」とのメッセージを紹介した。
同組の杉本照都さん(12)は「東北の人たちのことを考えながら食べた。おいしいサケだった」と笑顔。大澤未来さん(12)は「これからも自分たちができることで東北の復興を応援したい」と話した。