養殖ブリを給食に 新宮市教委が試験的に提供

 新宮市佐野の水産加工販売会社「食縁(しょくえん)」(有路昌彦社長)が手がける養殖ブリが15日、同市内の幼稚園などで給食に使用された。地場産業として、地元でも多く消費してほしいと同市教委に給食での使用を申し出。この日、試験的に一部の学校、園で給食のメニューに取り入れられた。

 同社は近畿大の技術で育てた魚の臭みを抑えた養殖ブリを開発、「におわないブリ」として国内外で販売している。昨年12月に市教委に給食での使用を申し出た。市教委では栄養士の試食も経て、試験的に使用することにした。

 この日は、ブリを「照り焼き」で提供。市立丹鶴幼稚園では子供たちが「ごはんといっしょに食べたらおいしい」「皮もおいしい」などと笑顔でブリを食べていた。

 同社の植地亮介工場長は「おいしそうに食べてくれてうれしい。地元で多くの人に食べてもらえれば」と話し、市教委の北畑直子教育部次長は「口当たりがよくおいしいと栄養士からも好評だった。学校給食での使用を前向きに考えたい」と話していた。

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