移住のミカタ

大分県臼杵市 食を大切にする文化色濃く

      子供たちもとても元気
      子供たちもとても元気

 大分県東南部に位置する臼杵(うすき)市。中心地は城下町、山間部は肥沃(ひよく)な大地が広がるコンパクトシティーです。地域おこし協力隊として私が来たのは、昨年4月。移住してまず感じたことは「ていねいな暮らし」があること。江戸時代創業のみそ屋さんをはじめ、醸造業や酒造業が多い町でもあり、料亭や地元の飲食店も多く、調味料やおだしにこだわる文化が色濃く残っています。

 給食に使用する野菜の約4割を地元農家が育てたものを使用しています。そんな食への取り組みは畑から。市が運営する「臼杵市土づくりセンター」で作られた完熟堆肥「うすき夢堆肥」を使った独自の取り組みが「ほんまもん農産物」へとつながっていきます。この堆肥で耕した土と無農薬・無化学肥料で育てた野菜を市長が認証したものを「ほんまもん農産物」と呼び、市が全面的に「有機の里づくり」を推進しています。「食べることは生きること」。4歳の息子はよく食べ、そのおかげで病気知らず。健やかに子育てをしながら、地元の方と移住者が交じり合って生活できるまちにしていきたいと思います。(臼杵市地域おこし協力隊 青木貴絵)

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メモ 羽田空港から大分空港まで1時間45分。伊丹空港から大分空港まで55分。空港から高速バスで1時間30分。問い合わせは、臼杵市秘書・総合政策課協働まちづくりグループ(電)0972・63・1111。

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