8月25日に稼働した徳島県鳴門市学校給食センター(同市大津町)が市内の小中学校に提供した給食の中に、金属片などの異物が混入した事案が11月末までの間に3件あったことが5日、分かった。いずれも口にすることはなかった。市議会一般質問で上田公司氏(共産)の質問に大林清教育次長が答えた。

 異物は▽8月31日に鳴門二中で金属片(約2センチ)▽9月8日に鳴門中に塗料片(約1・5センチ)▽10月4日に鳴門西小でプラスチック片(約3ミリ)―の3件が見つかった。金属片とプラスチック片は納入した大豆製品と、乾燥ひじきの商品内にそれぞれ混入していた。塗料片は、給食センター冷蔵庫内の棚からはがれたとみられる。

 3件とも、給食のおかずに混じっていたが、いずれも各校の生徒が食事中や配膳中に発見し、取り除いた。

 市教委は納入業者に原因調査と再発防止策を要望し、保護者にはおわびの文書を配布している。