衆院選

授業料無償化、給付型奨学金、子育ての環境…一夜明け、有権者ら注文、「教育」充実や中小企業対策など求める

 22日の衆院選で示された民意。地域経済の活性化や授業料無償化、少子高齢化に農家の後継者不足など課題が山積する中、有権者は新議員に何を求めるのか。関西各地で声を拾った。

 18歳の新有権者らは教育政策に高い関心を示す。アルバイトで学費を稼ぐ大阪経済大1年の赤松飛勇(ひゆう)さん(18)=大阪府吹田市=は「大学に入ったのにバイトが忙しく、なかなか勉強の時間が取れない。授業料無償化をぜひ実現してほしい」と期待を寄せる。奨学金を受けて大学に通う奈良女子大1年の星美波さん(18)=奈良市=も「借金を背負って社会に出なくてはいけないのは苦しい。給付型奨学金をもっと増やして」と語った。

 ラグビー部に所属する関西学院大4年、高山陽介さん(21)=兵庫県西宮市=は「子供が多い世帯は塾代などの教育費もばかにならない。少子化を問題視するなら、高校の教科書無償化や、小中学校の給食費負担額の引き下げなど、子供を育てやすくするための環境づくりに力を入れてほしい」と注文をつける。

 同様に子育て支援施策の充実を求めるのは将来、仕事を続けながら子育てしたいという京都市右京区の会社員、金子優佳さん(23)だ。「少子化対策には公教育に対する政策が最も大切だと思う」と話す。

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