給食で戦争学ぶ「慰霊の日献立」 琉大付中


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慰霊の日にちなんだ給食を味わう生徒ら=22日、琉球大学付属中学校

 琉球大学付属中学校は22日、沖縄戦を振り返るきっかけにしようと「慰霊の日献立」を給食で取り入れた。ふかし芋や雑炊、豆腐のそぼろ煮、パイン缶など質素な献立で、生徒らは戦時中や戦後の貧しかった時代の食事の雰囲気を味わった。

 「慰霊の日献立」の取り組みは5年目。献立を考えた照屋誠子栄養教諭は「食事から、生きるのに精いっぱいで貧しい時代があったことを少しでも振り返ることができればと思った」と話した。

 「慰霊の日献立」を体験した1年生の石井稜真さん(12)は「今日一日だったらおいしく食べられるけれど、毎日このメニューが続くと考えるとつらい」と感想を述べた。顧凱安(くうがいあ)さん(同)は「戦争の時はずっとこの食事だったと考えるとかわいそう。給食で再現するのはとても勉強になる」と語った。